今月の茶道の時間は保護者の方に来園していただき、こども達が点てたお茶をご馳走しました。
床の間には「高砂の爺婆」のお軸を飾りました。これには元気で長生きしたおじいさんとおばあさん、鶴と亀、松・竹・梅とおめでたいものが描かれています。
七五三の千歳飴の袋にも同じ絵が描かれています。

七五三にちなみ、お菓子は「ぽっくり」です。かわいい鼻緒の付いたぽっくりは大好評でした。
「お先に」のあいさつをして、お箸を使っていただきました。こども達の方が落ちついて上手に取っていました。お母さんの様子を心配そうに覗き込む姿も見られました。

「鼻緒のところはお餅でできている」と大喜びでいただきました。一足のぽっくりを親子で片方ずつ仲良くいただきました。

こども達が点てたお茶の味は格別だったようです。一口いただいた後の笑顔が素敵でした。
「おいしい」って言ってもらった。「上手に点てたね」って言われた。こども達も大満足でした。

けやき組も上手にお菓子をいただきました。お懐紙の置き方、お隣へのごあいさつ、お箸の使い方など自信を持って行えるようになりました。

「やわらかい。中にあんこが入っている」と、ぽっくりは大好評でした。ゆっくり味わっていただきたいところでしたが、次にお茶を点てるので少し急がせてしまいました。

心をこめて点てたお茶をお運びしました。茶碗の正面をしっかり向けてお出しするまで、気がぬけません。みんなしっかり運ぶことができました。

心配そうに見つめていたこども達に保護者の方から温かい言葉を掛けていただきました。
真新しい茶筅で点てたお茶は格別の美味しさでした。修了記念として、自分で作った抹茶茶碗と茶筅を差し上げる予定です。ご参加いただきました保護者の皆様、長時間の正座お疲れ様でした。そしてご協力ありがとうございました。