2017 声優科卒業公演
あらすじ
ここは、俳優、声優、歌手等の芸能表現者達を育成する芸術学院。
落ちこぼれ組と称される「Eクラス」。
栄光をつかみたいと、もがきながらも学院長の思惑でそれが叶わない「Bクラス」。
自他ともにエリートを認める「Sクラス」。
学院の体面を保つため、審査員たちを買収してまでも我が子にトップの座を与え続けたい学院長。
学院内で行われた芸術祭の授賞式当日、グランプリは大方の予想通り、学院長の娘でもあるSクラスのレイコ。
そこへ「こんなものは出来レースだ。ここには本当の芸術は存在しない!」と叫び、仲間達となだれ込んできたEクラスのトキオ。
そんなトキオの情熱に何かを見出し、SクラスからEクラスへ自ら編入してきたイノウ。学院長達学校側権力の横暴さに憤りを感じ、トキオたちと手を組もうとするBクラスのヨウスケ。
学院長の母に言われるがまま学院トップの地位を与えられているレイコは、敷かれたレールの上を歩んでいくことに苛立ちを覚え始める。
母親の力じゃない、これは自分の力で勝ち取ったものだと、私には実力があると。
だがそれを認めない周囲の者たち。
様々な心の葛藤や抑圧を抱えながら、自分自身を律し、いつしかお互いを認め合い、成長していく彼ら彼女ら。
役柄と等身大であるデジタルアーツ仙台校の学生たちが演じる青春群像劇。