ここの仕掛けがおれ的オリジナル 5.色と解像度の設定

WebDesign
HeadLine
  1. ページ色の設定方法

    コンテンツでの色指定は、以下の書式を<HEAD>〜</HEAD>に追加すれば良い。
    ここでbackground-color: #CCCCCとあるのが背景色で、 color: #000000とあるのは文字の色である。
    #RRGGBB
    この数値は16進数で、RGBの各値を2桁で表している。これらの色分解の加法混色で反映される。16進数とは1桁で0〜15まで表現する表記で、0123456789ABCDEFで対応する。人間の識別可能な色数の限界は256の3乗=16777216色と定義されており、これで全て表記可能ということになっている。各色を1桁ずつ定義し3桁で表すことも可能である。
    #RGB
     この場合の値は、16進数値で上位/下位が同値という扱いの表記になる。例を以下に示す。
    #123=>#112233と同じ。

     また、以下の方法でも可能である。
    rgb(Rのパーセンテージ%,Gのパーセンテージ%,Bのパーセンテージ%)
    rgb(Rの10進数値,Gの10進数値,Bの10進数値)

    パーセンテージ指定の場合は0%100%,10進数値指定の場合は0255(16進数の00〜FFと同値)となる。

  2. クライアントの多様な環境

    上記で色の設定は出来たが、果たしてその色が万人に同じに見えるかどうかが、問題となる。

    • 色の発色の仕組み

      通常のPCでの表示の制御は、以下の種類に分類出来る。
       
      • 解像度
        多く流通するPCの解像度は、一般に以下に分類出来る。
        呼び名 解像度(横×縦)
        VGA 640×480
        SVGA 800×600
        XGA 1024×768
        SXGA 1152×864
        当然ながら、高解像度の方が値段は高い。これは、ディスプレイの値段だけではなく、グラフィックス周りのハードも高価になるからだ。どういったPCでも観られる事を念頭に置くならば、VGAサイズを意識する必要がある。一般のアナログTVでWebの観られる環境ではVGAとなるので、そこもカバーできる。但し、携帯機器まではカバーは出来ない。

      • 発色数
        色が16777216色出れば良いのだが、これもシステムによって異なる。

      1pixcelのビット数 発色数
      8bit 256
      (2の8乗)
      16bit 65536色
      (2の16乗)
      24bit 16777216色
      (2の24乗)

      これも上記と同様の理由で下段ほどハードは高価になる。
      こうしたことから、同じWebを参照しても表示が同じにならない可能性がある。これは、不可避な問題である。

  3. Webセーフカラー

    こうしたことからWebセーフカラーというものが定義された。最低の環境(256色)で機種依存しない色、具体的にはMacとWindowsで256色表示した時に、同じ色になる色のことである(※理論上はそうなる筈という定義で、実際はOSのカラースペースの差やグラフィックボード,ディスプレイの調整等から違いは出る)。 その色とは、RGBの各値が0016,3316,6616,9916,CC16,FF16の何れかの場合の色で、各色6種で3色あるので、組み合わせの数が6×6×6=216ということである市販のカラーリファレンス(市販品だが印刷すれば使える!?)もあるので利用してみたい人はどうぞ。これをWebで意識するのであれば、やはり16進表記で色指定することが簡単であろう。

     一応これである程度の非依存化は可能だが、完璧なWebセーフというのは、現在の技術では不可能に近い。iモードやpalm等の携帯機器,ゲーム機,Web対応のSTB等、Webを表示可能なハードは増える一方である。全てが24bitカラー対応になれば表示色は同じになるだろうが、ハードの特性から差が出るのは防止出来ない。一応の安心料とでも捕らえておこう。そうすることで、Webセーフに気を遣っているとブラウズする者に訴えられれば良い。
     なお、webセーフカラーといのは俗語的なもので、W3Cでの定義では無い。

  4. 誰でも何処でも観られるWebを考える

     誰でも観られるwebを考えると、最低限の環境にいきつく。現在(2000年)での表現力が低いのは、携帯電話やPHSとなるが、その他にもカーナビ等がある。ディスプレイの最低限と考え得るのはモノクロ2階調であることは今後も変わらないであろうし、それが進化の中途で256色を辿りフルカラーまで行き着く過程は、多くのハードで共通である。その過程の256色で、Webセーフカラーが役立つか分からないし、かといってモノクロ2階調で全てを表記したならば、かえって見辛い場合も出てくる。解像度に至っては千差万別である。
     そこで、どこまで意識して創るかを考えることが重要になってくる。自分の表現したいものは何で、誰に観て貰いたいのか、ターゲットを決める必要がある。 モノクロ携帯電話でWebを観る人は、当然ながらカラー画像は正しい色では観られないが、無理に観ようとはしない筈である。それにあった意味的内容と、表現方法をとったWebを観る筈である。PC環境で観ているクライアントは、Webがモノクロだと失望する可能性がある。観させたい人の持つ環境を想定した内容と表現方法を考えれば良いのである。
      例えば、3DCGの制作に関するページを創ったとする。そのWebを観る人は、携帯電話でよりPCで観る方が多いだろう。内容からすれば、3DCGの制作に興味が有る人はPC保有の確率が高い。それをモノクロで創ったとて、携帯で観る人は皆無に近いであろうし表現したい内容が狭められる。内容から想定する見る人の持つハード環境に合わせるのが妥当な選択である。ブラウザに関して言えば、Windowsに関するページでは、IEに特化した表現が多かったりするのはその為である。誰もMacでNetscapeを使いWindowsUpdateにアクセスはしないだろう。
     PCで観られる事を想定するならば、WebセーフカラーでVGAサイズを意識する事になる。これが、現在のネットにアクセスする人間の最も多い環境であり、即ち多くの人間に観られることを可能とする。


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